魔の10年

思えばTwitter(X)はクリエイター向けじゃないのにクリエイターの必須ツールと誤認されて以降、モノ作り界隈はかなり病んで焦っていた様に思える。
自分はTwitterがいいねがふぁぼ(☆)でRTが未実装だった時期から使っていたので、その変容をネットの片隅からずっと眺めていたのですが、何時の間にやらプロやセミプロの踏み台や広告塔として利用され、2011年以降オタクの駄弁り場からビジネスマンの回覧板みたくなってしまった今を思うと、かなり残酷な10年だったなとは思う。

フォロワーが買えるというのは随分前から知られていた事ですし、Twitterはアカウント制作数に上限がないので幾らでもサブアカウントを作れます。
フォロワーを買って水増ししつつ、サブ垢をBOT等を駆使して本丸の投稿をRTさせる事であたかも人気がある様に見せかけ案件を掻っ攫う小賢しい手段があるという都市伝説を聞いてからなんていうか、数字という水物に振り回されるとコントみたいな事も大真面目にやってしまうんだなと。

サイトブログ時代は、おもしろいサイトやブログの管理人さんは伝説となり、今なお「ああ、あの人ね」と時折思い出されたりするものですが、SNS初の人気の人はピークを経て数年経てばすっかり忘れ去られているケースがかなりある様な気がしてならない。
その時最大瞬間風速を出したSNSクリエイターをつまみ食いし、時期が来たらポイしてまた別の瞬間最大風速を出した人に鞍替えし数珠繋ぎする、まるでビッチの様なクリエイターの無駄遣いが加速したのもここ10年くらいだと思う。

twitter上では即戦力に異を唱えながらも、ものづくりに関しては早熟で即戦力を持て囃す風潮がどうしても苦手で、イベント参加告知やPBWのアトリエカード告知くらいしか告知らしい告知はしてきませんでしたが最近はそれすらもうどうでもよくなり、リーチしてほしくない層にリーチし辛いMisskeyで気休め程度に告知する程度になりました。
自分のトミーウォーカーPBWマスターページにTwitterアカウントを記載していなかったり、見ても意味ないぞと強調している時点でお察し下さい。

懐古厨になりますが、Twitterがアホみたく流行る以前はここまで早熟即戦力がモノ作り界隈で持て囃される事はあまりなかったと記憶していますが、インフルエンサーという概念が出てきてアイドル(偶像崇拝の意も込みで)属性も付与された事で、若くてカリスマのある教祖こそ崇拝対象になるとなっていったのではないかと。
よく考えると恐ろしいというか、よくこの状態でモノ作り界隈は自壊せず保ち続けられたなと。

AI技術についてXではぶっ叩かれているのも、法整備や著作権云々よりも、己らの信仰を奪いかねない異教徒に対する紛争に見えない事もないんですよね…。
AI絵は学習されたデータベースの偏り等からその時一番流行っているものの平均値を叩き出すのが得意なので、ただ単に目立ちたいという理由だけで売れ線絵柄ジプシーしていた人にとっては確かに異教徒に写るかもしれない。

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