デザエモンシリーズはサターン版の2までは順調にバージョンアップを重ねていたものの、64版で64DDが使えない事には真価を発揮できない永久の有料β版と化してしまったのがシリーズにトドメを刺してしまった気がします。
肝心の64DDが発売中止になった為、当時の社長がブチぎれて強行販売に踏み切ったとかいう風の噂を聞きまして、それがシリーズの寿命を一気に削って死亡に追い込むとは誰も知る由が無かった。
現在はアクションゲームツクールでSTGも作れますし、フリーで多機能なSTGビルダーがある為、アテナ無き今となっては、STGクラフト系ソフトとしてのデザエモンの出る幕は既に無いのかもしれません。
基本のシステムは同社のSTG大王が基盤となっていますので、誰が作っても大王のコンパチになるという欠点はありますが、ユーザーが絵を付け動きを指定し、ちょっとした音楽を用意するだけで完成出来るので、他のビルダー系やゲームエンジンよりも完成までの敷居が物凄く低いんですよね。
ちなみに2は大王とバイオメタルのハイブリット基盤、64はレイストームが基盤になっています。
自分はピアノ習ってて楽譜が読める癖して作曲センスが壊滅的にダメだったので、デザエモンシリーズ持っていても曲で躓いて完成ならずだったんですね。
デザエモンに近い触りでありつつも、外部音源を用いる事が出来るツクールやSTGビルダーならワンチャンありそうですが、どうせ完成しない未来しか見えない。
完成しないって分かり切っているのに、案だけはポコポコ出てくる。
やったとしても薄い本で仮想STG設定資料風イラスト本止まりでしょう。
デジ絵のいろはを全く知らなかったら当時は、デザエモンのドット絵ツールですらろくすっぽ使えない身でしたが、デザエモンの絵素材領域が今思うと死ぬほど少ない事から、今や1つの絵素材で数千数万ピクセルが当たり前のデジ絵からすれば、逆に楽なんじゃ…と感覚麻痺している。
デザエモン+だと、イラスト素材は共通パレットで16色(実質14色)制限という、今の環境からすりゃダクソでパンイチ縛りプレイする様なキツさですが、逆に制限ある方が方針固め易いよなとも思う。
ただ、今のモニターはブラウン管の滲みを逆手に取ったタイリングが(設定を弄らない限り)無効化されますし、細部の荒がハッキリと見えてしまうので、ドット絵ではなく2Dイラストで作成したほうが良さそうですね。
デザエモンの手軽さはゲーム作りという入り口に立つツールにおいて非常に優秀ですし、制限があるからこそ容量のやりくりや敵キャラを背景素材化して演出を際立たせるというアイデアが活きてきます。
アテナが無くなった今、デザエモンの版権をどこが買ったのかは調べていないので分かりませんが、今の出来る事が滅茶苦茶増えたゲーム界隈だからこそ、STGクラフトツールの定番として復活しないかなーなんて思ったりもするのです。
今の時代にデザエモン復活したらなんだろう…怒首領蜂シリーズが基盤の弾幕モードとか、サンダーフォース的な武器切り替えシステムとか、銀銃やマイルシューな武器成長システムとか、ダラバー的なカウンター要素のあるボンバーシステムが実装されたりするんですかねぇ。
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