コミケ、誰が為に

コミケが信じられない程危なっかしい状況になっていた件について

上記は10年以上前の記事なのですが、当時から相当「やばい」って言われていたのをよく覚えています。
一番の原因はキャパシティオーバーとマンパワー不足による開催危機でしたが、近年例のアレで二度も休止するという事になりました。
ですが、例のアレは不可抗力的な原因であり、参加者の不注意やトラブルが原因による人災、止まらないキャパオーバー、マンパワー不足による統制崩壊等ではありませんでした。
なので、この中止で正直「実際コミケはマンパワー不足とキャパオーバーでヤバい」という認識はあまり広がらなかったと思います。

して去年の末に再開となりましたが、内容は何といっていいのか…「これ、参加して楽しいか?」と思うような内容で、自分は遠巻きで一部始終を見ていました。
あれは社会実験であって、開催の再開とは言えないのが正直な感想です。
本来楽しい筈のお祭りを、大義名分の道具として開催するくらいなら、いっそ休止して頭冷やした方がマシなのではと思ってしまう程度には、張り詰めた空気と疑心暗鬼が画面越しに伝わってきた様に思えるんです。
あの再開したイベントを見て、コミケは確かにあの時死んだと思いました。
何時しかオタクのお祭りではなく、オタクを呼び込む為の企業展示会に近い何かになっていたという、見てはいけないものを見てしまった感があり、気まずかったです。
その気まずさは数年前から少しずつ感じていましたが、一昨年の中止で屋台骨が折れてしまい、去年冬の開催で張りぼてが派手にぶっ倒れた感があるんです。

個人的には10年前からコミケは何かと都の政治や国政に絡もうとするムーブが選挙の時期になると目立つ様になるのが個人的な違和感で、何時か派手に足元掬われるんちゃうか…という危機感もあります。
これだけ膨張したイベントですから、政府も何時までも「民間イベントだから」と見逃してくれる許容範囲は膨張すればするほど狭くなるでしょうし。
ですが、去年の冬で明らかに政府が介入した感じからして、「民間イベントとしての死」を確証しましたね、したくなかったですけど…。
恐らく通常運営を再開した所で、この違和感や死んだ感は当分纏わり付くとは思う。
膨張し切って身動きが取れなくなる程、自己保身に回って目と耳を塞いでガタガタ震える、籠城戦モードになってしまうのかとこの二年痛いほど痛感しました。

自分はコミケにはサークル参加一回、一般夏一回、一般冬二回の四回参加してみたクチですが、自分のサークルとしてはコミティアで十分という結論に落ち着きました。
今後通常開催に戻ってもサークル参加はもうしないでしょうし、余程の事がない限り一般で行くこともないと思います。

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