コミュニティ機能はTwitterのインターネットスラム化を止められるか(03/04追記)

なんか数日前にテスト段階だったコミュニティ機能が正式昨日として段階的に実装されているみたいです、様はスレッド機能ですね。
サービスが始まってだいたい15年目にして、やっとredditやふたばや5ちゃんねるの基礎部分に立てたワケです、遅すぎるわーい。
Twitterは長らくInstagramに憧れるかの様なムーブが目立っていましたが、mixi懐古芸人もしくは5ちゃんねる憧れ芸人だったみたいですね、化けの皮が剥がれたともいう。
で、この機能なのでが、上手くいけば今の血みどろスラム状態のTwitterの治安が大分マシになる可能性はあります。
スレ違いによる学級会や炎上は減るでしょうし、炎上したとしてもどのコミュニティで炎上したかが分かりやすいですし、何ならヤバイコミュニティは属しているユーザーごとピンポイントでさよならする事だってできます(運営にとっては治安維持と状況把握が目的だと思います)。
言うても自分はコミュニ入る気力も呟く気力もだいぶ薄れてきているので、アカウントはサービスの機能提携用に残して放置の方向になりそうですが。

原則コミュニティ内の呟き引用は、引用RT限定だそうです。(RT自体しなくていいとも思いますけど)。
引用はされた側に通知が行くので、引用RTを嫌う人が多い以上ある程度の牽制にはなりそうですし、スレルールを書く事が出来るのでルールで引用RT禁止という事もやろうと思えば出来ます。
住み分けが出来ない空間で15年間耐え忍んだ末に、古いコミュニティツールである掲示板では当たり前のスレッド機能が実装されたワケですから、なんというか…皮肉ですね。
オープンSNSは初期こそは画期的でしたが、結局最新の流行が全ていいわけではないというのを学びました。
ですが、企業や行政の広報アカウントはちょっと使いどころを考えないといけないかもしれない。

今の若い世代は、マイクロコミュニティを重視する傾向があるそうですし、オールドユーザーでもTwitterのクソリプや学級会や晒しRTにうんざりしている人もいます。
そういった人たちにとってコミュニティ機能は有難いものでしょうし、そちらがメインで本線TLは事務的な告知用という使い方になるかもしれません。
コミュニティ内の呟きは、現状引用RTでしか本線TLに流せないので、ぱっと見人が居なくなった様に見えるかも…けどコミュニティ内ではワイワイしている。
広報からしたら「あれ?反応薄くね?」みたいな自体が今後多発するかもしれない。
今まではごちゃまぜ魑魅魍魎な本線TLしかなかったからこそ、Twitterで人気!のバズ商売が出来ていた。
だけどコミュニティ機能実装で話題ごとに垣根が出来て分散すると、実は限られたコミュニティ内でバズってただけでしたというしょーもない事案が増えて、Twitterバズ商売が上手くいかなくなると思う。
ファッション面でいえば、ネットが登場してから性別世代層ごとの固定商売と大流行がやりにくくなり、局地的なムーブメントに代わっていったのが、Twitter内でも起こりうる。
これじゃあ広報アカウントにとっては面白くない、なので専用の公認コミュニティなるものを作る行政や企業が出てくると思う。
だけどTwitter故の落とし穴もある。
今までの「登録したら最新情報や特典がお届けされる」タイプの、運営非交流型ファンクラブとは異なって、コミュ主も参加者も同じコミュニティに属していて呟けるからめちゃくちゃ距離が近い。
それに、公式関係者もコミュ内のファンの様子を把握し易い。
なので、公式コミュが出来ても、半年ROMれとか毒吐きネットマナー時代を経験しているガチ勢である程入りたがらないと思う。
また、コミュニティが炎上した場合、今までの本線TLのごちゃまぜ魑魅魍魎からの的外れ批判とは違い、ファン率が高いが故の純度の高い批判や指摘がダイレクトアタックする。
本線TLはごちゃまぜであったからこそ「どうせ野次馬の冷やかし」という事でスルーされていた事も、コミュニティでは無視出来なくなる。
少なくともコミュニティに属している以上、何らかの興味を抱いている人というのが可視化されちゃうから。
なんで商業作品の公式とか著名人とか行政とか企業とかの、背負うモノが多すぎるアカウントである程、コミュニティ運営は細心の注意を払わなければならない。

今まで覇権ツール面してきたお騒がせ自称SNSのTwitterも、コミュニティ機能で話題が細分化する事で、かつてのバズ力はかえって失われる。
それこそ、遂にバズと数字に振り回されてきたネット世界の終わりが始まったんだと思うんです。

追記(2022/03/04)

コミュニティ機能について色々調べていたら、更にクローズドな「Flock」とやらを開発中だそうです。
150名まで指定できるフロック用のリストに入ったユーザーにしか見えない呟き範囲指定になるとの事。
様は複数人数充てのDMみたいな感じでしょう。
クローズドなやり取り手段として、DM・鍵アカウント・コミュニティ機能・そしてFlockと四種類になるわけですが、範囲指定して閉じなければならないのはTwitter側に後ろめたい事があるからだと思いますね。
ヒッキー度合いでいうと、全体TL>コミュニティ>鍵アカウント>Flock>DM といった感じですね
公式ホーム以外検索に引っかからない、外部が引用も出来ないクローズドSNSであれば、ここまでやらなくてよかったでしょうがもう後の祭りです。
これも実装されたらそれこそ広報ツールとしてはかなり致命的になると思います。
ユーザーいるけど表には出てこない引き籠り状態になりますんで。
ですが、コミュニティもFlock(仮)も、実装して直ぐ廃止したフリートの例もありますので、どうなるかは分かりませんね。

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