インターネット老人ホーム

Xが規約変更により作品データアップが心理的主義的にしづらくなり、今更何度目だのエクソダスが始まっている・いないの状況ですが如何お過ごしでしょうか。
私のXアカウントは、今はイベント参加やノベプラの更新お知らせ用の人力BOTと化しています、メインはMisskey.ioとおえかきすきーです。
イラストのアップも辞めましたし、お仕事貰おうという魂胆の営業活動なんて元からクソくらえです。

Xの投稿データをAI学習云々は前々から宣言されていましたが、今年11月に正式決定し施行する事になった為、店じまいを始めているアカウントもしばしば見受けられます。
とはいえpixivは今や半分廃墟化しているショッピングモールの様な、ゼロ年代サービスあるあるな末期状態が見え隠れしていますし、思想的に利用を嫌がる人も結構いる為、後発であり使い勝手が好評なクロスフォリオの利用者が増えているそうな。

私がTwitterを始めたのは大学生の頃で、日本語化がされて暫く経った2009年に始めました。
そのころはまだVIPやふたばのノリが強い、ログが残るチャットサービスの様な使い方をしている人が殆どでしたが、震災以降はオタク・サブカル・テック系以外の一般層が増え、徐々に客層が悪くなっていった印象です。
TwitterがXになる前から、ユーザー層分析で「若者はROM専か鍵アカウントでクローズドなユーザーが殆どであり、表立ってアクティブで目立っているのは40代の中年」という結果が出ていました。
その結果は2020年以前の話だったので、今は更に煮詰まって「40~50代のオタクサブカルテック系以外の中高年」がメインじゃないかと思います。

こうなってくると話のタネになるのは政治や社会への愚痴や怒りコンテンツが殆どになりますし、運営としても目立つならば争いの話でもなんでもいいみたいですから、投稿内容の仕分けシステム的に良質な情報(内容の善悪正誤は問わない)になるので、そればっかが表示されます。
条件を満たさない投稿はそもそも間引かれたり、検索下位に押し込まれるので、余計に「おじさんおばさんが四六時中怒っているSNS」になってしまいますね。

年取って無趣味だと、新しいものやコンテンツ産業へのアンテナが圏外になってしまうので、こうなってくるとインターネットカルチャーの総本山としての役割も弱くなります。
少しずつ確実に、かつて2ちゃんねる(5ちゃんねる)が辿った結果になるんじゃないかと。
運営が匙を投げない限りは残るけれど、影響力がすっかり失われたネットの老人ホーム化です。

その最後の背中押しとなるのが、公式アカウントのアクティブ率が下がったり、運用停止が相次ぎ始めた頃でしょうが、11月の規約改定による投稿データの学習合意は、コンテンツ産業にとっては結構痛手になる可能性が高いです。
回避手段として、公式サイトのプレスリリースや新作情報のリンクを張り付けて誘導する手段があるでしょうが、XはURL付きツイートを内容に関わらず低品質情報扱いして間引くする傾向があるので、公式としても踏んだり蹴ったりです。

規約で学習合意となると、作家が実績を公開するについても、クライアントから何らかのアナウンスが入る可能性は大いにありそうです。
公式や作家の営業場所として、長らく都合の良い存在だったTwitterことXですが、元からチラシの裏みたいなサービスでクリエイター向けSNSじゃないです。
ずっとチラシの裏に宣伝を書いて路上にばら撒いていたものと思うと、なかなかの狂気じゃないですかね。
個人的に金で買えると分かっている、水物なフォロワー数やいいねRT数で良し悪しを判断される事に辟易としていたので、Xが基本無料営業場所としての影響力を失う事を期待しています。
このままインターネット老人ホームとして、運営元が許す限り影響力を失ったインターネット老人ホームの領域に到達して、ネットの底でじっとしていてほしいんですわ。

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