明日は我が身

DLSite関連アカウント一斉表示制限事件から、くるっぷへのユーザーが増えつつあるみたいですが、やはりTwitterの持つ凄まじい拡散力が、Twitterというサービスそのものを混沌と秩序のいがみ合いを齎したのかもしれない。
別にTwitterに限らずとも、ネットユーザーが増えた事で、アルゴリズムやらCEO対策が悪い方向に作用して、「嫌なら見るな」という自己責任論がもはや機能しないところまで来ていると思うんですよ。
かつては見たくはない情報は回避できましたが、今はそれが結構し辛い。

人食いライオンに食われたくなければ近寄るな、が出来ない。
人食いライオンが目の前に急にワープしてきたり、別の群れの情報から位置を把握して死角から急に飛び出してくるのが今のネットです。
それを防ぐのが、アドブロックやCSSといった、セルフ表示制限のツールやプラグインだったり、サービス自体の表示制限機能やグーグル避けだったりする。

前回の日記でも言った通り、DLSiteがやられたのは対岸の火事なんかではなく、今後似た様なサービス展開をしている企業や組織のアカウントは、同じようにやられる可能性が高くなったと見ていたほうがいいと思う。
凍結や制限が解除されても、一度バツが付いたという事実は消えないし、バツが付くと今度また凍結される様な判定が下ればより厳しい処分である永久凍結もありうるワケで。

しかし冷静に考えると、サイト・ブログ主流時代はエロ系は隔離していたり、パスワードなけりゃ見られないのが当たり前で、今の全年齢サービスで駄々洩れは当時の人からすれば卒倒するような光景。
Twitter自体がオタク向けやアダルド向けを想定していないので、(想定していたら、18禁隔離ページやプライベート設定とかあったと思う)Twitterが嫌や!と判断したら排除の方向に向かうのは仕方ない。
でもRT機能は広告収入を増やすにはうってつけなので、Twitterblueを本格的に普及させるまでは、RT機能は強力なアジテート機能として居座り続けるかも。
だけどのRT機能が故にルール無用の魑魅魍魎な投稿で溢れ返り、己の首を絞める事になているのはコントかな?

なんでも1か所で纏めるのではなく、怪文章はここ、落書きはここ、エロはここって分けてリンクやブクマに一まとめしておくのが、今のネットをサバイブする上で重要になってきそう。
分けておいた方が、リーチしたい層に届きやすいし、お呼びじゃない層にうっかり被弾するリスクも下げられる。
Twitterは上位アクティブ層は確実にオタクサブカル系(と、嫌儲やニュー速にルーツを持つ政治厨系)でしょうが、そうではない一般層が圧倒的に多いっていう事情を理解しないといけないところまで来たとは思う。

上位アクティブ層のオタクサブカル系が去った後に残るは、もう一つの上位アクティブ層の政治厨系が残るので、地獄度は濃縮還元される。
ニュー速や嫌儲がルーツでない、ネットにしか居場所が無さそうな限界陰湿系は、Twitterが無くなったらぐちったーかヤフコメかはてな匿名ブログくらいにしか居場所が無さそうで、それはそれで平和になりそうですが、Twitterはギリギリまで必要悪としてひっそりとネットの片隅に残って頂きたい。
パンドラの箱はしっかり戸締りしておきたい。
ネットは限界系を吸い寄せて隔離しておくアサイラムの様な場所が必要なのかもしれない。

願わくば、企業や行政が市民の声を拾う場としての価値を見出せなくなることが理想ですが、ひと昔前はネットの市民の声といえば、ブログや2ちゃんねるとかだったんですよね。
なので必ずTwitterなどのSNSが、市民の声の場を拾う場でなくなる時は来ると思いますですよ。

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