ちょっと不思議に思う事

始めに断っておく、自分は犬嫌いではない。

映画界隈で『犬が死ぬシーンは減点要素』(犬死減点)と見做す層が一定割合居るというのをたまに聞きます。
よくよく考えれば考えるほど頭に?が増えるし、犬一匹死んだ事で評価がうんと下がるのは、一体どれほどの動物愛護精神を持つ犬大好きマンレディかと思う事もある。
この犬もネームドキャラとしての犬だろうが、モブの名もなき舞台装置の犬だろうが関係ない。
そして大体犬限定なのも不思議、猫や小鳥や野生動物や架空動物はええんかいっていう。

人死ぬシーンが嫌いは分かる、映画ってほぼ9割人間が主人公で人間まみれだし、ゴミの様に死ぬ映画もあるし。
だけど本当に犬が死ぬシーンだけで評価を下げる人というのは多いのか否か問題。
多かれ少なかれ居てもおかしくないとはいえ、映画界隈である種ミームになる程度の存在感を放っている以上、あたかも「結構な割合で存在している」かの様に下駄を履かされている感ある。
何故人間以外の動物で「犬」が特別視され評価減点対象になりうるのかが不思議なんです。

いや、意外と結構居るのかもしれないけれど!
でもなんだか半分ネタとして「犬死んだから減点でーす」って言っているノリもありそうで。
「幻滅しました、〇〇のファンやめます」みたいな、ある種お約束のソレ。
マックの女子高生とか、大人の言えない事をズバリ言う無垢な子供とか。

そういう、ネタ投稿や嘘松によく登場する現実味のある都合のいいキャラ設定。
お犬様の死は、たとえ神作でも許されない『犬死減点』。
このルーツというか、震源地となったネタがあるなら知りたい様な知りたくない様な。
それに似た実在半分非実在半分の、不思議な印象を抱くんです。
『犬死減点』は、映画界隈をふらふらと彷徨う、まるで妖怪の様な存在として自分には写るンです。

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