スラングが外部に伝わると、用法や意味が改変される問題

あんま好きじゃないスラングで、こどおじがあります
元々がなんJか5ちゃん由来の自虐ネタ?だった気がするので、5ちゃん周りかTwitterといったインターネットスラムでしか見かけないスラングですが、なんか外部に漏れ伝わってからは身分叩き攻撃ワードに利用されちゃってるなぁって。
この言葉が攻撃ワードに転じてしまったのを根拠なしの妄想雑考察すると、昭和中期の一人前になる条件信仰が生み出した成れの果てというか、最後の断末魔の様にも思えてしまう。

昭和の時代ていうか、自分が上の世代の話等を聞いた限り高度経済成長時代は、家・車・結婚・子供・(できれば有名な)企業務め全て満たせて一人前みたいな信仰があった様に思えます。
ですが時代の流れで情報伝達手段が増えに増え、今まで情報伝達手段が限られていたが故のベールに隠されてきたデメリット面が共有されるシーンが増える事で、ポジティブ信仰のキラキラメッキが剥がれてきて、一人前信仰の暗黒面が次第に暴かれ、身の丈に合わない事するんじゃないよと少しずつ支持力を失い、何とかの〇〇離れと最後っ屁を放って信仰が失われるシーンが散見される様になったんじゃないでしょうか。

ですが、家だけは謎の夢見がち力が今もあり、その理由はなんといっても不動産投資に利用できるからにあると思います。
バブル崩壊やリーマンの時に痛い目見たんちゃうんかって突っ込みたくもなりますが、アホは三歩歩いたら忘れる言いますので仕方のない事かもしれません。
あとは教育方針や経済事情で自室が持てなかったり、賃貸住宅暮らしであった事の劣等感等も、誰の手も入っていない自分だけの要塞が欲しい願いに結び付きやすく、故に持ち家は憧れの対象にあり続けているのかもしれません。

持ち家を得るにはそれなりの纏まったお金と土地が必要ですし、おいそれと手が出せる買い物じゃあいませんし、バブル崩壊後は様々な事情から持ち家が当時よりも入手し辛くはなったと思います。
だがそれでも自分のプライバシーを守る、約束された勝利の要塞が欲しい。
焦るうちに心は闇落ちし、何時しかルサンチマンに支配されてしまう。

なんだあいつは、何の苦労もせず実家に暮らしやがって許せない!
しかも生意気に子供の時から自分の部屋を持ちやがって!
身のまわりの事を配偶者や家族に任せるなんて!なんて傲慢なヤツだ!
自分はこんなに苦労しているのに許せない!
と、魔が差した人が、こどおじという自虐ネタを第三者を攻撃する武器に転用したんじゃないかって。
別にこどおじの人に一族郎党を殺されたとか、不幸に陥れられたワケでもないが、視界に入ると不愉快だから「ダメなヤツ」という事にして論って心の安定を図る、俺は悪くねぇ!

一見人を憂いている様に見えて、その原動力になっているのは「苦労している自分を褒めてくれ」という、支配欲や依存心かもしれないと思うと、この言葉を攻撃目的でホイホイ使うもんじゃないなって。
同時に、この言葉が大々的に流行らなかったのは、外部に伝わり誤用が定着してしまった壁ドンの悲劇の二の舞にならずに良かったとも思います。
が、5ちゃんが今やネットミームの中心を担う時期は過ぎ去ったという気もして、少しノスタルジーになるのであります。

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